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3年産生育状況@福島県会津地方
2021-07-29
カテゴリ:仕入担当ブログ
米作りに恵まれた土地、会津。
湯川村の看板と田園風景
こんにちは。代表の空です。7月22日に福島県会津地方に行ってきました
福島県は西から順に「会津地方」「中通り」「浜通り」の産地域に区分され、中でも会津地方は盆地特有の「昼は暑く夜は涼しい」寒暖差のある気候と、豊かな水に恵まれ、米作りにとても適した土地です私が伺った日も日中は約36℃と暑かったのですが、明け方は約22℃と涼しく、寒暖差を実感しました。
毎年会津のお米を仕入れさせていただいている大八木商店さん(河沼郡湯川村)のご協力のもと、3年産米の生育状況を伺ってきましたのでレポートいたします
3年産会津産コシヒカリ
豊富に水が流れています!
大八木商店さんから仕入れさせていただいている主要な銘柄が「会津産コシヒカリ」です。大八木専務と一緒に生産者さんの田んぼを回り、イネの草丈(背丈)・茎数(枝分かれの数)・葉色(葉の色の濃さ)など生育状況を確認してきました。
こちらの田んぼはやや草丈が長く、タイミングを間違えて追肥をしてしまうと倒れやすくなってしまうため、注意が必要な様子でした。ただ、茎数も多く日照時間も十分に確保できており、順調に生育していると言えそうです
会津コシヒカリの幼穂
わかりにくいかもしれませんが、写真が7/22のコシヒカリの幼穂(ようすい・稲穂の赤ちゃん)です2~3mm位の長さですので、出穂(しゅっすい)は8/12頃と思います。。
会津ではコシヒカリは中生(なかて)の品種の中でも遅い品種として栽培されており、10月上旬~中旬頃の収穫を予定しています。
3年産は豊作間違いなし!?
会津産コシヒカリ
大八木商店の大八木専務によると、5月から6月中旬頃までは気温・地温(地中の温度)ともに低く生育が進まなかったそうですが、6月下旬から地温が上がってきて梅雨明けから一気に生育が進み、平年よりも2~3日早い生育状況とのことです。
去年と比べると梅雨明けが早く日照時間を十分に確保できています。梅雨明け後も適度に夕立が降っているため水不足には陥らず、また夕立により地温が下がることで稲が休まり美味しいお米に育つまでの体力が温存できているようです
去年の冬は山に多くの雪が降り、雪解け水が豊富にあるようなので、水の心配はなさそうですねお米の美味しさにつながる「昼夜の寒暖差」「ミネラル分が豊富な雪解け水」「粘土質の土壌」など、会津は本当に米作りに適した土地だと改めて感じます。
今年はこれからも晴れた日が続きそうで、大八木商店の大八木社長も「豊作間違いなし!」と太鼓判を押されていました
早生・晩生ってなに?
磐梯山と会津の田園風景
お米は品種によって早晩性という栽培期間の特性を持っています。収穫時期が早いものを「早生(わせ)」、遅いものを「晩生(おくて)」、その中間のものを「中生(なかて)」と呼びます。さらに、中生の中でも「中生の早」など細かく分かれています。
多くの田んぼ面積を持つ農家さんが同じ品種ばかりを育ててしまうと、刈り取り時期が重なってしまい手が回らなくなってしまうため、異なる品種を植え分けて計画的に収穫ができるように工夫をしています
会津では早生の早として「里山のつぶ」、中生として順に「ひとめぼれ」「天のつぶ」「コシヒカリ」などが栽培されています
里山のつぶの幼穂
福島県のオリジナル品種である中生の早品種「里山のつぶ」は、米粒が大きいためしっかりとした触感と適度な粘りがあり、食味の良いお米です。また、いもち病などの病気や障害型の耐冷性に強く、収穫量も多いことから、農家さんにとっては栽培しやすい品種のようです。
里山のつぶの茎を開いて幼穂を見ると、写真のようにすでにほとんど稲穂の形をしているのがわかりますね今月末か8月頭には出穂(しゅっすい)し、9月下旬頃収穫を迎えます。
天のつぶの幼穂
福島県のオリジナル品種である中生品種「天のつぶ」は、光沢があり粒揃いが良く、さっぱりとした食味のため丼物などと相性の良いお米です。いもち病などの病気に強く、倒れにくいため、里山のつぶ同様に栽培しやすい品種のようです。
農家さんの高齢化も進んでいるので、「作りやすさ」というのは重要ですね
こちらも幼穂を見てみると2cmくらいでしょうか。出穂時期は8/6頃、収穫は10月上旬頃と思われます。

このように異なる品種を植えて刈り取り時期をずらしているんですね。今後も生育状況だけでなく、農家さんの苦悩などもお伝えしていきたいと思います
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